患者さんと接するときに気をつけていることをつらつらと書いてみました
目次
患者さんはいろんな人生を歩んできて、いろいろな経験をしています。リハビリに関してはリハビリ専門職である僕たちの方がよく知っていますが、その他のことは患者さんの方が圧倒的によく知っています。目上の方に対する敬意を忘れないようにしましょう。
- 挨拶はしっかりする(名前をつけて挨拶すると尚良い)
- 敬語で丁寧に話す
- リハビリの終わりに「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝える
体の大きい人はそれだけで相手に威圧感を与えてしまうこともあります。威圧感を与えると円滑なコミュニケーションが取れません。怖い人とは話したくないですよね
- 目線を合わせて話す
- できるだけ相手が話しているときに割って話さない
- 否定はできるだけしない
- 「なぜ?」という質問はできるだけしない
目線を合わせて話す
特に車椅子に座っていると上から目線になります。車椅子に座っている人は首が疲れます。話すときは目線を合わせるようにしましょう。僕は基本的に椅子に座るか、しゃがみます。
できるだけ相手が話しているときに割って話さない
自分が話すよりも患者さんの話を聞きましょう。その中には数値に置き換えられない情報があります。相手の話に割って入ることはその情報を得られる可能性をなくしています。
まあ、そんなことより無礼ですし、何回も話に割って入られると話す気が無くなりますよね、、
割って入るよりも「ほかに何かありませんか?」「いつでも聞いてくださいね」と声をかけ、遠慮して言い出せなかったことや聞けなかったことを引き出しましょう。
否定はできるだけしない
思い切って話してみたことを否定をすぐに否定されたら悲しいですし、怖いですよね、、
「半身が全く動かないですけど、自転車に乗れるようになりますか?」
「(入院中の認知症の患者さんが)昨日の夜中に息子がきて一緒に家に帰った」
「(歩いてきた患者さんが)足が痛くて動かないんです」
このような質問に「無理です」とか「そんなはずありません」とか「歩いてきてるので動きます」とバッサリと答えていませんか?
そもそも、上の質問のように未来のことや、主観的なことを否定するのは難しいので、このような返答はおかしいと思いますが、、
「なぜ?」という質問はできるだけしない
「なぜ?」と良く質問してくる先輩って威圧感があって怖くないですか?
つい、患者さんに「なぜ?、、」という質問をしていませんか?「なぜ」を一番知りたいのは患者さんです。
「なぜ?」と聞くのではなく、「なぜ?」を答えれるようにしましょう。
ここで注意したいことは「なぜ?」に無理して答える必要はありません。分からないことは分からないと言うことも大事です。
時々、後輩と話していると
「患者さんにこうして欲しいのにやってくれない」
と相談をされることがあります。よく話を聞いてみると患者さんにリハビリの内容をしっかり説明できていないことが多いです。
伝わってない理由で多いのは
- 早口であったり、声が小さく、何を言っているのか伝わっていなかった
- 専門用語を使っていたため、意味がわからなかった
- 説明が長く、結局何がいいたいのか分からなかった
というようなことが多いです。
なので対策として
- 聞こえる声の大きさで、ゆっくりと話す
- 専門用語は極力使用しない
- 「なぜ」このようなリハビリをするのかを簡潔に説明する
ことが挙げられます。理解と同意を繰り返しましょう。
説明して同意が得られない場合は他の方法を患者さんと検討しましょう。リハビリの押し付けは良くないです。それは自己満です。パワハラです。
体調を伺う
リハビリを行う前に必ず体調を確認しましょう。負荷量の調節にもつながるのでリスク管理にもなります。
布団は畳む
見栄えが良いです。ルート管理が必要な患者さんの場合はリスク管理にもなります。
離れるときはなぜ離れるのかを伝える
待たされる時間は長く感じるものです。「どのような理由で離れるのか?」、「どのぐらいの時間待っとけばいいのか?」を伝えてから離れましょう
患者さんと接するときに気をつけていることをつらつらと書いてみました。どうでしょうか「当たり前のことじゃないか」と思った方が多いと嬉しいです。